CATV会社がいうほどには、CATVのインターネット速度は速くないケースが多いです。それはなぜか・・・。CATV会社がホームページやチラシには書かない、速度を遅くしてしまうCATV特有のデメリットがいくつかあるんです。

光ハイブリッド方式の場合

まず、あなたが加入したいCATV会社のインターネットの伝送方式が光ハイブリッド方式かどうか確認しよう。全国のCATV局のうち、半数以上が光ハイブリッド方式を採用しています。しかし、光ハイブリッド方式には次のようなデメリットがあります。

光ハイブリッドは光方式に劣る

NTTなどが採用している光方式は全線で光ファイバーが使われますが、光ハイブリッド方式では光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせて(=ハイブリッド)伝送されています。一例としては、本線は光ファイバー、支線~加入者宅の間は同軸ケーブルと言った具合です。

当然ながら、光ファイバーと同軸ケーブルなら光ファイバーの方が性能が良いです。したがって、光方式と光ハイブリッド方式では、光方式の方が性能がよいと考えられるわけですね。光ハイブリッド方式では、同軸ケーブルを使用している区間で速度が遅くなる可能性があるわけです。

回線を数百世帯で共有している場合も

光ファイバーで大容量の通信が出来るといっても、個人向けのインターネットサービスでは一つの回線を複数の世帯で共有する形式をとっています。

ここで問題となるのが、1回線を何世帯で共有するかということです。NTTの光方式では数世帯~数十世帯といわれていますが、CATVの光ハイブリッド方式では数百世帯で共有している場合もあるとのこと。これでは、混雑時には速度の低下が避けられないかもしれません。

流合雑音により速度低下や接続不通の通信障害が発生しやすい

光ハイブリッド方式では同軸ケーブルを用いる区間で速度が低下しやすいといいましたが、同軸ケーブルには他にも弱点があるんです。

それは流合雑音問題です。同軸ケーブルというのは、ノイズを拾いやすい性質があります。個々の加入者宅に配線されている同軸ケーブルは電気製品などのノイズを拾うことがありますし、加入者宅に配線される前の区間で、雷などの天候的要因や道路工事などの影響でノイズを拾うことがあります。

CATVでは本線から支線へ、支線からいくつもの加入者宅へ配線が分岐するツリー構造となっています。逆に加入者宅で発生したノイズが支線へと集まることもあるわけですね。集まったノイズが大きい場合には、インターネットの通信を邪魔することがあるわけです。

結果として、インターネットの速度が低下したり、もっと速くなるはずの速度が長時間遅いままだったり、最悪のケースでは、突然インターネットに接続できなくなることがあります。

ADSLや光方式では流合雑音は発生しない

流合雑音はADSLや光方式では発生しないの?と疑問に思われるかもしれません。流合雑音は同軸ケーブルを用いるCATV特有の問題です。

なぜかというと、まず、光方式で使われる光ファイバーはノイズに強い、または、ノイズの影響を受けないと言われているので、ノイズが集まるということがないのですね。

一方で、ADSLでも流合雑音は発生しません。あまり知られていませんが、ADSLで使用する電話回線は電話の基地局と加入者宅を一本の電話線で結んでいます。CATVのようにツリー構造とはなっていないので、他の加入者宅のノイズが集合するというようなことはないのです。

流合雑音は長期化するケースも

流合雑音は24時間いつでもどんな地域でも発生する可能性があります。だから、どうしても仕事でインターネットが必要というようなときに通信障害が発生してしまう場合もあるのですね。また、流合雑音が発生しても、なかなか発生源が特定できないケースもあり、解決までに数週間もかかり障害が長期化する場合もあるようです。

そう考えると、流合雑音が発生する可能性のある光ハイブリッド方式は、通信の安定性という意味では不安な伝送方式と言えるかもしれません。

加入時には説明されない流合雑音問題

CATV会社のホームページやチラシを見ると、速度が速さは大きく分かりやすく書かれているのですが、流合雑音が発生するというデメリットの説明はほとんど見かけません。利用者からすれば、正直にデメリットも説明してほしいものですよね。

結局、光ハイブリッド方式ってどうなの?

流合雑音が発生する可能性を考慮すると、光ハイブリッド方式は安定性に不安な部分がありますね。そもそも、CATV会社以外では、光ハイブリッド方式を用いてインターネット事業を行っている通信会社は聞いたことがありません。CATV業界内でも光ハイブリッド方式ではなく、光方式でインターネットサービスを提供している局もありますし、そう考えると光方式の方が無難なのかなと思います。

光方式の場合

では、光方式のCATV局なら問題がないのかというとそうともいえないのです。

バックボーンが弱い可能性あり

たとえば、バックボーンがネックとなる可能性があります。

バックボーンとは何かといいますと、CATV局からインターネットへ接続する回線のことです。いままでインターネットの速度といって注目してきたのは、CATV局から加入者宅の間の速度です。しかし、CATV局からインターネットへ接続する回線も容量が十分に大きくなければ、そこで通信が滞ってしまい、結果として速度が遅くなる原因となってしまいます。

しかしながら、CATV局でバックボーンの太さまでアピールしている会社はあまり見かけませんよね?やはり、全国展開しているNTTなどの通信事業者と比べると、CATV会社は経営体力が弱いですから、バックボーンといったあまり注目されない部分には設備投資がなされていない可能性があるわけです。

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